ちいちゃんの昔話

今年の卒業生の最後。

花冷えか少し寒い。

今日、最後まで残っていた院生が尋ねてきてくれた。

「修士論文は?」ときくと、これから帰ってプリントするとか・・・、

明日は出発だそうだ。

あいも変わらずゆっくりとしている、寮に卒業生は一人も残っていないらしい。

少しは焦っているようだが・・・でも。

彼は山口の人、四月からは熊本の小学校の先生になるという。

慣れるであろうかと心配をしているので、

「失敗してもいいから、失敗したら痛みや辛い悔しさがわかるから、次は避けるやろ。失敗を恐れたり逃げていたらかわし方もわからず,次に進めないやろ」

ちいちゃんは手が動かないが、彼の背中をちょっこと押してあげる。

彼は墓参りに数回連れて行ってもらった。

いつも暑いさなかの墓参り、皆フウフウといいながら手押し車椅子で連れて行ってもらった。

ありがとう。

最近で私の一番しんどい辛いときに支えてくれていた彼。

あまり遠く過ぎてなかなかあえないかなぁ~。

今年の卒業生の最後。

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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

  1. 最大限の努力

  2. スランプ

  3. 生きにくい

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