ちいちゃんの昔話

笑ったこと

本箱のファイルを何気なく見ていると、昔の文章を読んでもらう。
 
今も昔も介護現場では、人が変わり、私の体が変わっても、介護現場ではいろいろの問題を孕んでいる。
 
思わず、ブログに書いておこう。(今では素直に日記が書けていないような気がする。だから載せる。)
 
 
 
私は大勢の方によって介助して頂くことにより生活が成りたっています。
 
その日々、様々の出来事が起き、楽しいこと、なさけないこと、腹の立つことやらで悔し涙を流したことも、一度や二度ではなく、数限りなくありました。
 
今回は私と介助者が笑い転げてしまった事があり、その事は絶対に忘れまいと、日記に書き留めておくことにしました。そして、ここに紹介します。
 
私の日常生活の介助は車イスに乗り移す時、用を足す時、朝・夕の着替えをする時、介助者が私の前に立って抱えてくださる。
 
その折、私も現在残されている自分の筋力を使って介助をしてもらう為、介助者に私の足の位置を微妙に前後・左右に動かしながら、よいポイントに足を移動させて、身体を浮かす様にするのです。
 
今日も介助してもらうために、私は「右足を入れて」と頼むと、介助者は何事か考えていたようで、介助者本人の右足を動かし、私を介助する体勢の準備をしているのです。
 
私は慌てて、「ちがう、ちがう、なにしているの」・・・「ちょっと、ちょっと、私の足を入れるのよ」と、その方に半分戸惑いを覚えながらも笑ってしまった。
 
介助者も私に声を掛けられて、我に帰り「ごめん、ごめん」と言い、介助する体勢をくずして笑い転げ出したのです。
私はすかさず「もう・・・笑ってなくてよいから、早くして。立っていられる滞空時間は無いんだから」と言っていた。
 
その場の介助を終えて車イスに座り、二人でほっとしていると、介助者「今日はダメだわ」と反省と共に照れ笑いしながら言うのです。
 
私は頭をひねりながら、介助者の顔をのぞきこんで「えー、今日だけ・・・」ときりかえすと、介助者はさっきよりもっと笑って「今日もダメね」と言い直したのです。
 
介助される身であるにも関わらず、私は「そうよね。日本語は正しく言ってよね」などと偉そうに言うのです。
 
本当は介助を受ける身であるから、決して威張ったり、偉そうに出来る立場でないと思う。
でもね・・・日々、介護を受けている中、介助、介護は決して楽しくではなく、大変なお仕事だから、気持だけでも明るく介助を受けなければ、お互いに気持が疲れてしまいます。
私はいつともなく、皆さんと漫才をしながら介護を受けています。
 
私、いいのかな これで・・・・・・
 
 
 
懐かしいなあ。日々の記録がこのように記録されるといいな。
 
 
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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